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B'z Live-Gym 2003 “BANZAI”2003.10.23 Commodore in Vancouver(Canada)
2003/10/3記 [レポート掲示板より転載]

とうとうBANZAIツアーもファイナル…。カナダのバンクーバー、Commodore Ballroom。幸運にもツアー7公演中5公演を見ることができた私にとって、いろいろな会場でのライブを経験しての最後の公演。贅沢にも“どんな風に楽しもうかなぁ〜”などとライブ前に考えていた私。

でも、ライブは生もの。会場に入って、そして実際に始まってみないと分からないもんですね。このバンクーバーライブは、B'zのステージを見たこと以上に、一緒に見ていた仲間たちがいたからこそ楽しいライブになりました。そんなわけで、ライブレポも、ステージ上のことよりも、客席側の私たちのことが中心になりそうですがご了承ください。セットリストや基本的な演出は同じなので、以前に書いたことはここでは書きません。ラスベガス以降のライブレポとあわせて読んでくださいよろしくです。

ライブ当日、シアトルから早朝発のアムトラック(Amtrak)に4時間揺られてお昼頃にバンクーバーに到着。BANZAIツアーも今日がファイナルだし、楽しかったB'z合宿も今日が最後の夜。そんなわけで、まずは打ち上げ宴会のために買い出し。

ニューヨークから参加するMさんと5時に合流して日本食レストラン「亀井ロイヤル」へ。ここで、ちょっと会場の様子が気になった私とCさん(CCコンビ?)は早足で会場の様子をチェック。この時点ですでに200〜300人は並んでいるかという長蛇の列。うわわ、それも日本人率が多い。ファイナルだし、日本人が多い町だからこその長蛇?ちょっとビビりつつも、サーモンの刺身の魅力に勝てず、レストランに戻り、しっかりビールもいただく。

photophoto
> Commodore Ballroom @ Robson x Granville

食事を終えて7時頃に会場に着いてみると、角を2つほど曲がったところまで列がのびている。その後、1時間ほど並ぶことになるのだけど、後ろの列はあまり増えず……ということは、すでに、ほとんどの人は2時間前より早く来ていたということ? 開演の1時間半前から並んで4,5列目で見られた(ただし右端(笑))サンフランシスコ公演とは大違いの並び具合!

8時過ぎ、入場が始まったのか列が動き出し、8時半ぐらいには会場内へ。

以前に会場の案内写真でみた感じより断然大きいホール。キャパは900と書いてあったけど、これならZeppぐらいあるのでは?という感じ。また、フロアの左右にはかなりのスペースのテーブル席。すでにテーブル席に陣取っている人たちも多く、ステージ前もすでに厚い人垣ができている状態。最初はその右端の後ろに陣取ってはみたものの、これではシアトル以上にステージが見えないかも……ということで、ここでも人の集団から空間を開けて後ろの方に陣取って見ることにする。

客席側のフロアは、ダンスフロアという感じの作りになっているのか、こちらにも照明が入っていて、何となく不思議な感じ。客席側にも照明が当たるなら、もしかしたら私たちが後ろで大騒ぎをしていれば、ステージ側からも“あ、バカがいる!”ぐらいには見えるんじゃないかとか言いつつ、すでにテンション高くなる合宿メンバー一同(笑)。

 

■ライブレポート■

開演時間の9時を少しすぎた頃、シアトルと同様に日本語で撮影禁止の注意事項のアナウンス(英語でのアナウンスはなし)。そろそろ始まるかなぁ〜と見ていると、突然、どっかで聞いたことがある声と共にどっかで見たことあるヤツがステージ上に!

髪は赤くないけどParty DudeでおなじみのKUNIさん! うははぁ〜!なんでこんなとこにKUNIさんがっ!?(笑) 英語で“みなさんこんばんは〜!今日はB'zのライブにようこそ!実は今日はParty Dudeのカメラがやってきてますのでよろしく〜!では、B'zのみんなに登場してもらいましょう〜!”ってな感じの挨拶をして大喝采を浴びたりしている。今日の様子がParty Dudeで流れるんだね〜、楽しみにしてるよ!(笑)

(*)Party Dude:CS放送The Music 272で放映されているハードロック紹介番組。KUNIさんはそのパーソナリティー。GREENツアーのDVDで赤い髪で写っているのでParty Dudeを見たことがない人でもすぐに分かるのでは〜? >> http://www.music272.tv/

開演は今までと同様にサポートメンバーが入ってきてから続いて両手を上げて松本さんが登場。そして、演奏が始まったところで稲葉さんが登場。曲目、進行は今までのライブと同じ。

今回もいちばん後ろのほうで見ていたので服装チェックはあまりしっかりできず。ボトムチェックはできようはずもなく…。でも、いちおう書いておきましょうね。

衣装レポ絵ina
稲さんの最初の衣装はシアトルと同様、バックプリントに大きな羽根の写真(絵?)のあるもの。アンコールは……割と近くで見ていたはず何だけどほとんど印象なし(笑)。理由はあとで明らかに…(笑)。ピンク色っぽいプリントノースリーブで、なにやら椰子の木のような模様が描いてあったような、なかったような……イメージはこの絵のような感じ(<全然違ったらすんません)

衣装レポ絵tak
松本さんの最初の衣装は、すでに数会場で着ている黒に龍(?)の細かい刺繍の入ったベスト。ペンダントヘッドは、たぶん変わらずドクロ。リストバンドはチェックし忘れ。アンコールは、BANZAI白Tをノースリーブにしたもの。

> 01. アラクレ
> 02. BLOWIN'
> -- B'zのLive Gymにようこそ!----
> 03. 野生のENERGY
> 04. WAKE UP, RIGHT NOW
> -- 増田ソロ→松本ソロ --
> 05. MOTEL

ライブレポはサラリと軽く(笑)。実はこの公演、メモをほとんど取りませんでした。最後の公演だし、もう、メモなんか取るよりライブに同化しようと心に決めて。なので、サラリとしか書けない…ということでもあったりして(笑)。

5曲目までで特記すべきは、シアトルでは機材の不調から、格好良くないソロパートになってしまった松っちゃんのソロ。今回のバンクーバーでは、その分を挽回するかのように時間もちょっと長く、演奏するメロディーも今までの公演とは違う感じのものをやっていたような気が。それまでの会場では、ちょっとjazzっぽいものだったんですが、この会場でやったのはもっとメロディアスな感じ。あぁ、私が音楽のことをよく知っていれば○○調だった…とか的確に言えるのに…。

ところで、この会場、開演前に客側のフロアにも照明が当たっていたことは前述ですが、ライブ中も、時にはフロアがかなり明るい状態に。前の方で団子になって見ている層の人はあまり気にならないと思うんですが、空間を開けて後ろの方で見ていた私たちには照明が結構気になる。こう、ライブに参加している自分を、ふと客観視してしまう瞬間があるんですよね。私も、曲の合間に左右や横を見て、一緒に見ている仲間を確認して1列に並んでみたり、移動すると仲間の目が気になったり。実際私も、仲間の様子を見て楽しんでいたり(笑)。最初の数曲目あたりまでは、何となくこう、居心地の悪い感じがしてました。……が、ライブが進んでいくうちに、なんだかそんなふうに仲間の動向を見ながらのライブも楽しくなってきて……(笑)

> ----MC-----
> 06. 太陽のKomachi Angel
> 07. LOVE IS DEAD
> 08. 今夜月の見える丘に
> 09. Brotherhood

Kimachi Angelの前の手拍子練習は、シアトルパターン。稲さんが、パンパン・パパパン・パパパパン・パパンと一度叩いたあと、オーディエンスが際限なくそれを繰り返し、稲さんが“Stop!”と止めるというやつ。このパターンの変化、どうして受け継がれるんでしょうね(笑)。やっぱり、数公演追っかける人間(<私もその1人)がいるからなのかな。そういう変化を見るのもB'zのライブの楽しさ。

> ----MC-----
> 10. Easy Come, Easy Go!
> 11. love me, I love you
> 12. F.E.A.R
> 13. ZERO
> 14. juice
> 15. ultra soul
> 16. IT'S SHOWTIME

ライブも半ばにさしかかり、仲間の動向を観察しあいながらのライブの楽しさも味わったところで、だんだん“松っちゃんがもっと近くで見たい…”という衝動に駆られてきた私(笑)。このあたりから、みんなの目を気にせず、前に行っちゃえ〜っ!と、団子状態になっている人垣の後ろのほうまで移動。人の頭の隙間から、いちばん松っちゃんが見えやすい位置(<まったく稲葉さんのことを考えてないアタリ……(笑))に陣取る。…といっても、まだまだ団子状態の人たちの数歩後ろ。私が割り込んでも後ろには影響がないと思われるような位置。そのあとも、ちょこちょこと位置を変えて、テーブル席の柱の影などにも移動してみる。

テーブル席の部分は、テーブルや椅子があるからか、人はまばら。さすがに座ってみている人はほとんどいない状態だけど、座っていた人が、その椅子の近くに立っている…というぐらいの混み具合(要するに全然込み合っていない)。こりゃ〜、人の迷惑にならなさそうな位置を確保しつつ、かなり前に行くことは可能だな…とか思う。一瞬、このまま右端の前に行ってしまおうか……とも思ったのだけど、後ろでみんなで一緒になって腕を振り上げる楽しさも捨てがたいから……この時点では思いとどまる私。

ところで、今回のライブ、自由に動き回れるスペースが確保されたライブだったので、ジャンプしたいところでは自由にジャンプし、腕を振り上げたいところでは自由に腕を振り上げて見てました。そして、ライブの楽しさは、その自由に動くことなんだなぁ〜と感じました。

自由に動く…というのか、“曲にあわせて反応する”こと。たとえば、Kimachi Angelの“Angel!”や“Yeah! Yeah!”の部分で腕を振り上げたりジャンプしたり、love me I love youの“love me〜!”にあわせたり、それまで縦ノリしているなかでしっかりjuiceの“Baby, it's alright!”の部分に反応したり、ZEROの“余裕シャクシャク!”に反応したり、ultra soulで3連続のジャンプを見事にこなしたり(笑)。そんな細かい部分に自分が反応できた瞬間がすごく嬉しくて楽しい。

とくに今回のツアーは、この短期間に何本ものライブを見て、曲順もアレンジもすっかり覚えてしまっていて、失敗なく自分の体が動いてくれる。日本のライブでも、私が楽しいと思う瞬間ってそういうときなんだろうな…と気が付く。でも、ほら、日本でのライブって、たまにしか行けないじゃないですか。同じツアーで数回行けたとしても、日にちが空いていたら忘れてしまうタイミングなんかもある。…このバンクーバー公演がすごく楽しかったのは、もしかしたら、2週間で5本目という密度にもあったのかもしれない。最近、ライブに行く前にセットリストを見てしまおう…と思うのも、もしかしたらジャンプや反応のタイミングのイメージトレーニングをしたいと思うからなのかもしれない。

そんなことを考えつつ、“うっしゃぁ〜!次のジャンプでは完璧にタイミングを合わせてやるぞぉ〜!”なんて心の中でつぶやきつつ、ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ(笑)。

周りには、腕を組んでじっと見つめているカップルや、ずっと手拍子しながら揺れているグループや、曲の途中でうろうろと歩いているヤツとかいるけど、そんなことはお構いなし。いま、私は、ジャンプしてるのが楽しくて仕方ないんだからいいじゃん!踊らせろっ!…と開き直って大暴れさせていただきました……。たぶん、後ろから指さされて笑われてるんだろうなぁ〜とか思いつつ(笑)。

ところで、私はそんな状態だったので気が付いてませんでしたが、合宿メンバーの話では、彼らの後ろでは、B'zのマネージャーやスタッフ、KUNIさんなんかがステージを見ていたとのこと。後ろの方にも熱いファンがいたこと、ちゃんと分かってくれましたか〜?現地(いや、ちょっと遠征してきているけど…(笑))にも熱いファンがいるんっすよぉ〜。…って、日本人だし、ツアーTなんて着てたりするし、日本から着てるんだか、現地民なんだかはわからないか…。

それから、juiceの間奏部分でのメンバー紹介では、シェーンの紹介の時に“He's from Canada”と紹介してましたね。そうだったそうだった、シェーンはカナダ人だったんですよね〜(バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州ではなく、隣の州の出身だそうですが)。それから、この会場では、最後に小さな声で“TAK!”と松本さんを紹介。なぜに小さな声で?(笑)。私が見た公演の中では、松本さんを紹介したのはSF2日目とバンクバーだけだったような気がしますがどうでしょう?

本編が終わって一息つき、私もいったん後ろまで下がりみんなのところへ。最後は後ろで見ようかな……とも思ったけれど、ライブの途中で気が付いたテーブル席がちょっと捨てがたい……。ってことで、アンコールのコール中に右側(笑)のテーブル席のほうを偵察。こちらはあまり熱心なファンもいなさそうだし、私が前に進んでも、頭でステージが見えなくなるような感じではないだろうと判断して、右のかなり前の方まで移動。たぶん、松本さんがステージ端まで来てくれれば、3,4mの位置なんじゃないか?というところまで近づくことに成功。仲間たちの動向もちょっと気になるけど、えぇい、もう残りは2曲だけだ!ここで松っちゃんを近くで見なかったら後悔するに違いない!

> [encore]
> 17. 儚いダイヤモンド
> 18. ギリギリchop

そしてアンコール。ステージ左からメンバーと松本さん登場。ち…近いっ!(笑)。そして稲葉さんも登場……したんだけど、衣装の記憶がないほど見てませんでした(爆)。ギリギリchopでは“これで最後だ〜〜”と思うと、ジャンプして視界が揺れるのすらもったいない気がして、あまりジャンプせず、じっくり松本さんを観察させていただいてしまったのでありました…。はぁ、満足。

そういえば、結局ピックが私の方に飛んでくることは1度もなく…。ちょっと惜しかったのはサンフランの1日目ぐらいでしたね……。この最終日のアンコールでは、ステージ後ろからスタッフが何枚もピックと思われるモノを客席に投げ込んでいましたが、“松っちゃんの手から投げられたピック以外に価値はね〜んだよっ!”とか、一人心の中で文句を言いつつ(笑)、それでも、1枚ぐらいくれ〜〜〜〜っ!と喉から手が出るほど欲しかった私なのでありました。松っちゃんのピックもらえた人〜、大切にしてあげてね〜!(いらなかったら私にちょーだい!(笑))

…そして、このあと、宿にしていたYWCAの5人部屋に戻り(宴会場にもってこいでしょ?(笑))、ビールで乾杯しつつ、テンション高いままどこまでも突き抜ける合宿メンバーたちなのでありました。まる。

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